以前、茨城県笠間市にある「笠間日動美術館」に行った時、最後の展示室が、「鴨居玲の部屋」でした。
部屋の中は、彼の絵や愛用品、家具などが置いてあり、美術館の副館長である長谷川智恵子氏の肖像画などもありました。
全く知らない作家だったので、最初は、「なんて暗い絵を描く人なんだろう」くらいにしか思いませんでした。
部屋に入って最初の方に、首を吊った死人の絵があったり、とにかく全部の色調が暗かったので。
散々他の作品を見て疲れていたこともあり、ざっと見ただけで出て来ました。
でも、ずっと何か心に惹きつけられるものがあって、もう一度じっくり鑑賞したいと思っていました。
その後機会もなかったので、画集を購入して時折眺めていましたが、やはり実際の作品とは印象が違います。
「モンブランを食べに笠間に行こう」と誘ってはいるのですが、なかなか行けません。

ところが、「開運なんでも鑑定団」という番組に出ていたらしいです。
見逃したのは残念ですが、Xとかで評価が上がっているようで、(200万円で購入した絵が1,000万円になったとか)嬉しいような、でも混んでしまったらゆっくり見れないな〜とかちょっと複雑な気持ちです。
絵自体は、リビングに飾るには暗い色調だし、自分の部屋で一人で見ていると怖くなりそうだし、もし手に入れられても(1,000万なんて無理ですが)飾るところがないです。
やっぱり美術館に会いに行く、という形が良いのでしょうね。