韓国ドラマ「浪漫ドクター キム・サブ(シーズン1)」を見終わって、胸がじんわり熱くなるような余韻が残りました。
近年は恋愛中心のドラマを見ることが多かったのですが、この作品は“医療ドラマでありながら人生ドラマ”という感じで、観ているこちらの価値観まで揺さぶられます。
舞台となるドルダム病院は地方の小さな病院ですが、そこで働く人たちの志の強さや、患者に向き合う姿勢がどの大病院にも負けないほどドラマチック。
特にキム・サブの圧倒的な存在感は、一度見たら忘れられません。
破天荒で皮肉屋なのに誰よりも患者を大切にする姿に、毎話のように心を持っていかれました。
若手医師カン・ドンジュとユン・ソジョンの成長物語も大きな見どころ。
未熟さや葛藤、迷いながらも“医者としてどうあるべきか”に向き合っていく姿がとてもリアルで、視聴者として自然と応援したくなります。
特にドンジュがキム・サブの指導を受けながら、自分の弱さと向き合って変わっていく過程は見事。
恋愛要素は控えめですが、二人の距離が徐々に縮まっていく流れも心地よくて、医療ドラマとラブストーリーのバランスが絶妙だと感じました。
シーズン1は全体的に “命と真剣に向き合う人たちの物語” というテーマがしっかりしていて、一話ごとの患者エピソードも深く、涙腺がゆるむシーンも多め。
派手さはないのに、静かに胸を打つ名シーンの連続でした。
手術シーンが多いですが、医療ドラマが苦手な人にもおすすめできる良作です。
シーズン2や3があるようですので、また楽しみです。


