ルンバのiRobot社が、米破産法を申請したそうです。
初めて家にやってきたルンバのスイッチを入れた時は、SFの中に出てくるお掃除ロボットが現実になったと感激したものでした。
丸い本体が健気に壁にぶつかりながら方向転換し、気がつくと床がきれいになっている。
その姿がなんとも愛らしく、「家電」というよりは同居人が一人増えたような感覚すらありました。
家の猫もルンバが動き出すと、必ず上に乗って楽しんでいました。
(おかげで壊れるのが早かったのですが)
当時は“掃除は人がやるもの”という固定観念がまだ強く、友人に話すと「本当にきれいになるの?」と半信半疑で見られたのを覚えています。
それから年月が経ち、ロボット掃除機はすっかり市民権を得ました。
ルンバに続き、各社が高性能モデルを次々と投入し、水拭きやマッピング、アプリ連携まで当たり前に。
便利さは確実に進化しましたが、その一方で価格競争や技術競争は激しさを増し、先駆者であるiRobot社が苦境に立たされるというニュースには、時代の流れを感じずにはいられません。
とはいえ、ルンバが私たちの暮らしを変えた功績は消えません。
「掃除に追われる時間」から少し解放され、その分を家族や趣味に使えるようになった。
これは小さな革命だったと思います。
たとえ会社の形が変わったとしても、あの頃感じたワクワクや、“未来が来た”という実感は、今も我が家の床のどこかに残っている気がします。


